本日は、「米山記念奨学会を考える」と題して、加藤義幸米山奨学委員会委員長に卓話をしていただきます。また、ゲストとして地区米山奨学委員会の伊藤敦夫委員長がお越し下さっています。
さて、去る11月8日に、2760地区の役員やクラブ会長をメンバーとする「地区審議会」という会議が開催されました。この会議の目的は、地区がRIの規程審議会に提出する立法案を審議することです。3つのクラブから5つの提案があり、そのうち1つが採択されました。採択が見送られた提案を巡る討論のなかで、皆様に是非お伝えしたい意見がありましたので、ご披露いたします。
ロータリーの標準定款には、出席免除を認める2つの規定があります。理事会の承認といわゆる85年基準です。提案の内容は、これに「家族の介護、子供・家族の世話、子供の学校行事などを理由に欠席する場合」を加えるというものであります。すなわち、家庭の事情で例会を欠席する場合には出席免除扱いにするという趣旨です。
仕事の都合であっても出席免除にはならないこと、真に必要な場合には理事会の承認を得れば足りることを考えれば、この提案が否決されたのは皆様ご想像のとおりですが、私がなるほどと感心したのは、あるクラブの会長さんが反対意見のなかで述べた、「ロータリアンとは、自分をマネジメントできる特別な人間なのだから、家庭の都合や、仕事の事情は欠席の理由としては認められない。」という言葉です。私は「自分をマネジメントできる」という部分に2つの意味を見出しました。
1つは、会員の事業上の、あるいは所属組織での立場であります。自らの行動やスケジュールを自分で決めることのできるポジションにある人、というような意味でしょう。ロータリアンの資格が企業、団体の経営者や幹部、および専門職業人等であることからは当然だとも言えます。
もう1つ、こちらが重要なのですが、ロータリアンは常に冷静に自分を制御できなければならない、円満な人格を備え、冷静かつ客観的に自らをマネジメントできる人であるべきだ、という意味に理解しました。
ロータリーの先達が様々な場面でロータリアンとしてのあるべき姿を説いて下さいますが、また一つ金言を得たような気持ちになりましたので、皆様にお伝えした次第です。
今夜も楽しい例会となりますよう。