会長報告:今年次第36回 通算第1269回例会

先週金曜日の葵CCでの西三河中分区ゴルフ大会に参加された皆さん、とくに小出さん、素晴らしいスコアで優勝おめでとうございます!
さて、今日は約30%〜40%の学生が、なんらかのアルバイトをしている中で、経営者にとって不気味な存在があります。
2014年8月に「ブラックバイトユニオン」(以下BU)という労働組合が首都圏の学生20人で結成され、大手外食チェーンやコンビニにとって脅威となっています。彼らは違法、無法な労働を強いるアルバイト先の情報を集め、困窮する仲間を助ける学生ボランティア「ブラックバイト・ハンター」を組織しています。そしてアルバイト先にハンターを潜り込ませて、粗探しをしています。例えば、「しゃぶしゃぶ温野菜」を展開しているFC本部のレインズインターナショナル株式会社にとって都合の悪い情報、賃金未払いとか不法労働時間、店長の暴言などをアルバイト学生から仕入れ、団体交渉を申し入れ、このことがテレビで特集が組まれたほどであったといいます。また美容の「たかの友梨」の社長が、労働基準局にタレ込んだ女性従業員に対して高圧的な態度で対応している声がネット上に公表されました。これは、先のBUと同じマンションに事務所を構える「エステ・ユニオン」の組合員女性が録音したものらしく、すでに和解が成立したとのことであり、どんな条件かは明らかではないけれど動かぬ証拠があったであろうと推測されます。
こうしたことは、単なる学生だけで行われていることはないだろうと思われます。BUとエステ・ユニオンとは「総合サポートユニオン」という労働組合の支部からできたもので、こうしたユニオンを支えているのは、その筋で名前の知れた人たちの存在があります。そのひとりに仙台の弁護士新里宏二氏がいます。ホームレス支援全国ネットワーク代表の奥田知志氏と連携し、また、国会前での反安保デモの中で、学生団体のシールズSEALDsの存在は皆さんご存知だと思います。北海道の補選でも野党の女性候補を応援していましたね。あの団体のトップの奥田愛基氏の実父がその人です。いわゆる人権派と称する弁護士です。胡散臭い人権派弁護士?
BUと同じ住所のNPO法POSSE(ポッセ)も、彼らのハンティングをバックアップしています。その代表は中央大学法学部在学中から若者の労働相談に関わっている今野晴貴氏です。現在300名を超える会員を擁し、「仕事ダイアリー」という冊子を発行して、始業時間、終業時間、仕事内容、上司の発言などを細かく記録し、団体交渉や訴訟の際の証拠となるものだそうです。10年前のマクドナルド争議では世界で3つ目の日本マクドナルドユニオンという労働組合が結成され、名ばかり管理職が社会問題化したことは記憶にあるところです。このときに配布されたのが先の「仕事ダイアリー」だったということですから、証拠集めのプロともいうべき人がBUの背後に控えているということを知っておくべきだということです。
因みにこれからターゲットになるのは、焼肉チェーンの「牛角」だそうです。これもまた温野菜と同じレインズインターナショナル株式会社がフランチャイズ展開しているところです。
アルバイトを雇用している事業所は
くれぐれも気をつけてくださいね。