会長年頭挨拶:今年次第24回通算第1211回例会

あけましておめでとうございます。2015年の幕開けに当たり、謹んで新年のお慶びを申し上げます。今年はひつじ年です。未年生まれの会員は、近藤敬道さん、二宮敬宇さん、小島邦男さん、それに千賀邦二さんの4名です。年男の方々にとって、そしてすべての会員の皆様にとって、今年がよい年になりますよう、祈念いたします。
当年度も半年が経過しました。まず何よりも、日頃のご協力に対して心よりお礼を申し上げたいと思います。
私は、年度の初めに「楽しい例会作り」を目標として掲げました。ロータリーの基盤は例会であります。私たちの日常は必ずしも楽しいことばかりではありません。むしろ、思い通りにならないことの方がはるかに多いはずです。仕事で辛い日々が続くことがあります。自分自身やご家族の健康問題もあるでしょう。人間関係で悩む場合もしばしばです。時の経過とともに問題は増え続け、かつ複雑になっていきます。そうした日常の中で、週に一度の例会が憩いのひとときになるような、そんな例会作りに努めたいと申し上げました。
皆さん、例会とロータリーを楽しんでいただけているでしょうか。おそらく、最も楽しんでいるのは、他ならぬ私だと思います。今までよりもほんの少しだけ、クラブとロータリーのことが分かるようになりました。ロータリーが地域社会とどのように関わっているのかについても、理解できるようになりました。このことについても、お礼を申し上げなければなりません。
ただし、私たちは、例会に出席して自分たちだけで楽しんでいるわけではありません。ロータリーを通じて「世のため人のため」に多くのことができていることにも喜びを感じていただければと思います。ロータリーが様々な分野で世のため人のためになっているということは、決して私たちロータリアンの自己満足ではありません。周りの人々は、私たちの活動を認めて下さっています。
私たちは、事業家として、雇用の創出・維持という役割を果たしています。社会保険料を負担し、法人税や所得税を納税して、国の福祉と財政を支えています。これはまさに職業奉仕であります。そのようなことならロータリアンでなくてもやっている、というご批判に対しては、確かにその通りだけれど、ロータリーは高潔な職業倫理を基盤とし、職業奉仕自体を目的の一つと位置付けているところに特徴があるのだ、と答えたいと思います。
また、私たちは、RCC活動や教育支援プログラムなどを通じて地域社会に貢献しています。本宿小学校で行われた理科実験教室パートⅠでは、子供たちの輝く眼差しと先生方からの感謝のお言葉に喜びを覚えました。理科実験教室についてはこれからパートⅡも予定されていますし、環境教育賞やサイエンス賞などのプログラムも控えています。これらの事業は文字通り社会奉仕及び青少年奉仕に適うものであります。
日本国際協力センター主催のミャンマー学生訪日団のホームステイ事業では、9家族の皆さんのご協力により、市民の方々と一緒になって、もともと当クラブとはご縁の深いミャンマーの若者たちと心温まる交流をすることができました。クラブには他にも協力のお申し出をいただいた方がおられることも申し添えさせていただきます。国際奉仕の分野でも、クラブは着実な足跡を残してきました。
一方、外に向けての奉仕活動を支えているのはクラブ奉仕活動であります。例会の受付や設営、プログラムの企画と手配、ホームページの更新や管理、慶弔のお世話、ニコボックスなど、もう当たり前になってしまって目立たないけれど、こうした地道なクラブ内での奉仕活動がロータリーの根幹を支えているといっても過言ではありません。関係の皆様に心より感謝申し上げます。
また私は、違いを認め合うことの大切さを強調させていただきました。個々の会員は、さまざまな能力、経験、価値観を有する人たちであり、考え方や意見の相違もありますが、違いを多様性と捉え、認め合うことが、お互いの良さを理解し尊敬し合えることに繋がると信じています。この考えは半年が経過した現在でも全く変わっておりません。私たちは、お互いの違いを尊重することができる、大人の団体であり続けたいと思います。
4月にはいよいよIMが開催されます。実行委員会を中心にして、ガバナー補佐事務所との連携を密にしつつ、IMに向けて団結を強めてまいりましょう。
課題もあります。
会員増強につきましては、チャレンジ80の3年目(最終年)に臨み、会員数80名の達成を目指してスタートしましたが、残念ながら現在のところ新規の会員を迎えるには至っておりません。会員増強には時の運もありますが、まだ残り6か月もあります。私自身も先頭に立って会員増強に臨んでまいりますので、すべての会員の皆様に対し、あらためてお力添えをお願いいたします。
ただし、一人の会員も失うことなく後半を迎えられることについては、心より嬉しく思っております。一緒にやってきた仲間を失うことほど残念で悲しいことはありません。そうした思いをせずに新年をお祝いできることに感謝しつつ、是非とも新しい仲間を迎えようとの気持ちを込めて、年頭のご挨拶とさせていただきます。