会長報告:今年次第42回通算第1229回例会

先週から今週にかけては特にご報告すべき事項がございません。実は、先月は「私の心に残るロータリー体験を語る月間」でした。今年度も1か月を残すのみとなり、こうしてお話しできる機会もわずかとなりましたので、本日は私自身の平凡なロータリー体験をご披露したいと思います。
 私は、1989年、当クラブ創立と同時に入会しました。入会後間もなく幹事を務めることになり、それなりに充実感はありましたが、率直に申し上げて、最初の10年ほどは例会を楽しむことはできず、むしろ出席することが重荷でした。仕事が忙しくてもう一つ関心が深まらなかったこと、JCなどの経験もなく宮島さんや小山さんといった同業の会員以外には特に知り合いがなかったこと、ゴルフをやらず皆さんと共に過ごす時間も少なかったことなどがその理由だろうと思います。義務感のみで例会に出ていたといっても過言ではありません。
 ロータリーの楽しさが分かり始めたキッカケは、ホームクラブの例会よりむしろメークアップでした。いうまでもなく近隣クラブにはお世話になりましたが、国内で最も印象に残っているのは小樽RCの例会です。海外では、シンガポール、台北などのほか、ホノルルでは2回メークアップをしました。いずれのクラブでも心温まる歓迎を受け、ロータリーの楽しさの一端を体感することができました。
とりわけ若い会員の皆さんに申し上げたいことがあります。残念ながら、ホームクラブの欠席に対してメークアップをされない方が以前より増えているように思えます。私は入会当初、メークアップは義務であると同時にロータリアンの権利でもある、と教えられました。他クラブの例会は刺激的です。どうかメークアップを通じて新しいロータリーの楽しさを発見して下さい。
メークアップの楽しさを知ったことにより、ホームクラブの例会やその他の行事などの楽しさも分かるようになりました。個性豊かな会員の皆さんから様々な薫陶を受けました。加藤順弘さんからは山登りの楽しさを教えていただきました。ロータリアンになっていなければ、私は単なる専門バカとしてだけの人生を歩んでいただろうと思います。私は、ロータリーを楽しめるようになるまでに10年、15年を要しましたが、ロータリー歴の浅い会員であっても先輩への遠慮などは不要ですから、私の轍を踏むことなく、伸び伸びとロータリーを楽しんでいただきたいと思います。
 
今夜も楽しい例会になりますように。