会長報告:今年次第1回 通算第1326回例会

改めまして、こんばんは。いつもお世話になり有難うございます。
この度天野会長から新年度会長の職を引き継ぐことになりました 永井 量基と申します。よろしくお願い申し上げます。
 ご承知のように私はロータリー歴が浅く、私より経歴の長い多くの諸先輩がお見えになります。私はとても会長になれる器ではなこと認識しており、歴代会長の背中を見てきましたが、とても責任が重いと感じております。ロータリーには2003~2004入会ですので、まだまだ本当に経験不足です。先輩方多くいらっしゃる中で、申し訳なく思いますが、皆さんにご推薦をいただいたことに敬意を表し、とても光栄に存じ感謝申し上げる次第です。お引き受けした以上は、この岡崎城南ロータリークラブが歩んできた歴史を受け継ぎ未来に向けての発展のために全力を尽くす所存です。柴田幹事とともに頑張っていきますので、役員の皆様をはじめ、会員の皆様のご理解と温かいご支援を賜りますよう、今後ともよろしくお願い申し上げます。
さて、私の自己紹介ですが、昭和25年10月23日生れ幸田町の出身です。幸田小学校、幸田中学校、岡崎工業高校(柴田幹事、堤さんは後輩です)法政大学  卒業(加藤豊生さん、天野邦彦さん、加藤義幸さん)です。現在 学校法人清光学園岡崎女子大学 副理事長 を仰せつかっています。
  それでは、会長方針ですが、その前に私は「ロータリーは本当に不思議なところだ」と思います。毎週火曜日の例会に出席して顔を合わせていますが、私は人生の3つの宝ものを得た、また、得ていると感じています。
それは、一つめは、①豊かな仲間が増え、「人」との「絆」を得ること。人は財産であり地域のリーダーとなります。そこで、幸福感が実感できます。二つ目は、②自己実現、自己成長(新しい自分・自己研鑽)を得ている。心の洗濯ができる場所でもあります。三つ目は、③この岡崎城南ロータリーの存在です。この3つの宝物を得て本当に良かったと思っています。この岡崎城南ロータリークラブは私の人生の新しい発見でした。このような機会をいただいた紹介者の加藤豊生先輩、天野邦彦さんに対してはこの場を借りて厚くお礼申し上げます。
会長方針ですが、今日配布した「事業計画」に、基本的考え方、クラブの目標、奉仕活動等記載されているとおりです。報告にあたり、3つことを申し上げたいと思います。まず、一つ目は、①ロータリーの精神を受け継いでいく(継続)ことです。いまの奉仕活動を継続していくことです。城南ロータリーの「心」を引き継いでいくことです。先輩たちから受けとったものを未来に引き継いでいく、タスキをつないでいくことが大切だと思います。ロータリーにはご承知のように四つのテストがあり、本クラブは例会時毎回皆で唱和していますが、私は、この精神が、先ほど述べた人生の「宝ものを得る」ことだと思います。それは「人」との「絆」です。ロータリアンでないとわからないものですし、自分を成長させてくれる場所のひとつだと思います。幸せに感じる場所なのです。あまり例がない組織だと感じています。
  二つ目は、②会員数の維持・継続、増加への取り組みです。退会を抑止、孤立させないためにも、絆、つながり、ふれあいをもつことです。「他人の幸せを願い人のために尽くす、他人を支援することに生きがいを感じる」ロータリーの価値観に共感する人を増やす。「好意と友情を深めるか」です。65人の会員を2名純増したいと思います。それには、先ほど述べた人生の3つの宝物のことを言ってほしいと思います。
  三つめは、③私は、このロータリーの場を「自分を見つめる場」「自己実現の場」としたいと思います。異業種交流を行うことによって勉強する。また、この集いには、必ず笑顔があります。奉仕活動の中でも、人のためになったという達成感と幸福感があります。この幸せを感じる、幸福感を体感してほしいと思います。では幸福感とは何でしょうか?人が幸福感を感じるのは3つのことが必要です。自己受容(ありのままの自分を受け入れること)、他者貢献(自分が何らかの形で他者に貢献する、人のためにする)、他者信頼(他者を仲間と信頼)この、3つのことで人は幸福を感ずる。つまり共同体感覚です。これまた「思いやり」であり、「絆」です。「生きるよろこびや幸福は他者との関係からしか得ることはできない」(アドラー心理学者、ウィーン大学 オーストリア 個人心理学)と言っています。歴代会長が来てみて良かった、楽しい例会を基本方針にあげておられました。
私もそのとおりだと思います。
今年のRIテーマは「変化をもたらす」、地区方針は「今日からのロータリーを楽しもう」奉仕を通じてロータリーの楽しみを見出そうということですが、ここで、なぜロータリーが必要か?ロータリーの使命を問いかけてみたいと思います。「社会の変化」と「子どもたちの未来」について話したいと思います。いま、少子高齢化(人口の減少)、グローバル化、ネット社会(IT化・AI化)といったことが言われていますが、歴史的に見て社会は、狩猟社会、農耕社会、工業社会(戦後社会、総中流社会)、現在の情報社会(格差社会:第3次産業革命:自動化コンピューター)これから第4次産業革命(IOT,ビッグデータ、人口知能AI)、Socity5.0社会(スマート社会、移動革命、健康寿命の延伸)と言われ新たな経済社会システムが必要といわれています。例えば、無人自動走行、ドローン配送、移動革命、隊列走行、交通事故の減少新車販売の90%が自動ブレーキ(2020年)となるようです。このような変化に対しても、今の社会システムは戦後の人口増加、高度経済成長、昭和の人生すごろくイメージとして作られたものを手直ししているだけで、新たな価値観でもって変革ができない現状があります。特に、定年制度、医療、介護、年金、このままでは立ち行かなくなるのではないでしょうか?勤労世代が高齢者を支えるという考え方から子供を大人が支えるという社会に変えることを検討したらと思います。
この社会の変化に対応すべく教育面では、イノベーションをけん引する人材の育成(グローバル人材養成)、人生100年をみて二つ目の人生を生きる力を養成学びなおし(AI,IOT)が必要ですが、貧困になると教育は受けられません。誰もが社会の担い手となるための学びのセーフネットを構築する必要があります。いま母子家庭になると半数は貧困となる現実があります。子どもの貧困は格差の固定化と言われています。
子どもたちの未来については、「2011年小学校に入学した子供たちの65%は大学卒業後今は存在していない職業に就く」(ニューヨーク市立大学教授 キャシーデビットソン氏)「今後10年から20年間で約47%の仕事が自動化される可能性が高い」(オックスフォ―ド大学准教授 マイケル・オズボーン氏)「2030年までに週15時間程度働けば済むようになる。」(経済学者 ジョン・メイナー・ケインズ氏)といわれています。
私たちは、輝く未来を子供たちに与えなければならない。これがロータリーの使命の一つなのではないでしょうか。世界平和につながる、そのために奉仕活動を行っている。これからの社会は教育、雇用、生活への変化が大きくなると思います。社会の変化に対応する教育を受けさせるために学びのセーフネット、財政支援が必要です。それは「官」だけではなく「民」も必要だと思います。幼児教育の無償化、高等教育の無償化が議論されていますが、教育への財政支援をロータリークラブの活動として大いに期待をしているところです。子どもの貧困が格差社会の中でこのまま進んでいったら、日本の国際的地位の低下は避けられません。私たちは、輝く未来を子供たちに与えなければならない。これがロータリーの使命の一つであり、世界平和につながると考えています。社会がどんなに変化しても、人間が幸福に感じる「心」は変わらない。一人では幸福と感じられない。家族の絆、社会の絆が大事、寛容な心をもつことが大事ということを、ロータリー活動を通して社会に伝えていかなければならないと思います。ロータリークラブはそれを今、実践しています。
時間が無くなりましたので、これで終わりたいと思います。
 
最後に、役員の皆様、会員皆様のご理解とご支援をお願いし、皆様のご健勝とますますの活躍をご期待し、また、本岡崎城南ロータリークラブがますます発展するよう祈念して会長方針とさせていただきます。
ご清聴有難うございました。